| 日付 |
ひとことコラム |
壁紙ダウンロード |
|
春の日差しにキラキラ輝く
ハーブの一種、ペパーミント。日本ではお茶やお菓子によく使われますね。しかしギリシャでは、料理そのもののアクセントに使われることも多く、初めてギリシャ料理を食べる人はびっくりすることもあるとか。実はギリシャ神話に登場する妖精の「メンター」が「ミント」の名の由来とされています。冥府の神ハデスがメンターに恋をしてしまったことから、メンターはハデスの妻の嫉妬を買い、背の低い目立たない草に姿を変えられてしまいます。しかし爽やかな芳香のある草であったことから、その存在は忘れられることなく、今でもギリシャ人に愛され続けているというわけです。実際にも生命力が強く初心者が栽培しやすいハーブの代表格。日本では初夏が種まき時期、まずはプランターで試してみませんか? |
|
|
春の日差しにキラキラ輝く
花たちの競演がひと段落すると、入れ替わるように初々しい新緑たちの出番です。庭先の見慣れた木であっても、うす緑色の葉をぐんぐんと伸ばしていく様子は、花とはまた違った「春の喜び」を感じさせてくれますね。新緑を俳句の季語に置き換えれば「若葉」。蔦若葉、柿若葉のように木の種類によって使い分けられていることが多いようです。勢いよく天に向かって伸びる葉もあれば、柔らかく風に揺れる小さな葉もあります。そんな違いを一つずつ丁寧に表現するのも、日本語の美しさかもしれません。ご近所や通勤途中、あなたの身近で「○○若葉」を探してみてはいかがでしょう。可愛らしい春の息吹を発見できるかもしれませんよ。 |
|
| 2008年3月 |
さくらのトンネルをくぐって
桜の開花だよりが聞こえる季節になりました。皆さんの「とっておきお花見スポット」はどこですか?決まっていないという方は、財団法人「日本さくらの会」が1990年「日本さくら名所100選」として、全国の桜の名所から100箇所を選定しているので、参考にしてみるのもよいかもしれません。
公園や寺社の境内、お堀端、川沿いの並木道など名所はさまざまですが、井の頭恩賜公園などボートに乗って水面側から満開の桜を見物することができる場所も沢山あります。
水面に映る景色とあいまって、真下から眺める満開の桜はなんとも幻想的。賑やかなお花見とはまた違う大人の楽しみ方、今年は試してみてはいかがでしょう。 |
|
|
2008年2月
|
冷たい白とあったかい白
雪の温泉地の景色。「寒そう、でもなんとなくほっとする」そんな気分になるのは、「湯けむり」が醸し出す、見た目の効果かもしれませんね。
湯に入るだけでなく、湯けむり漂う町並みを散策するのも、温泉の楽しみ方のひとつです。「けむり」といっても厳密には、温泉地の浴場や水路から湧き上がる「湯気」。
寒いときほどこの「湯気」がはっきりと見えるのにもわけがあります。蒸発したばかりの湯は「水蒸気」なので目に見えませんが、空気中で冷やされて目に見える湯気、つまり「湯けむり」となるわけです。空気が冷たければ冷たいほど、一気にたくさんの湯気があがるので、寒い季節の温泉は情緒たっぷりとなるわけです。
春まであとしばらく、冬ならではの温泉を楽しむのもまたオツなものです。 |
|
|
2008年1月 |
陽射しはぬくぬく自然のお布団
猫がのんびりと縁側でお昼寝。陽が当たる場所は真冬でもぽかぽかと暖かく、太陽の恵みを実感します。動物たちはこの恵みに敏感。冬の短い陽射しをたくみに追いかけて、温かそうにゆったりとしていることが多いですね。
さてこの「日向ぼっこ」の「ぼっこ」の語源は何でしょうか?諸説ありますが「ほこり」(ほっこり)や「ほうけている」が変化したという説が一般的です。
日向でほっこりと温まって、ちょっとボーっとしてしまう、そんな様子が「日向ぼっこ」。
穏やかな冬の陽射しでの適度な日向ぼっこは、ビタミンDの促進にもつながり、体内時計の調整にも役立ちます。
暖房の効いた室内に閉じこもりがちな冬、天気の良い日は猫たちの目線になって「日向ぼっこに最適な場所」を探すのも楽しそうです。 |
|
|
2007年12月 |
お日様色の健康美
12月22日は冬至。日本ではこの日に南瓜を食べたり、柚子湯に入る風習があります。柚子は、お風呂に浮かべるだけでなく皮を薄切りにして料理に添えたり、地味ながらも、いろいろな形で私たちを楽しませてくれる働き者です。
さて、この柚子の花言葉は「健康美」とされているのをご存知でしたか?
柚子の香りや成分が、古くから人々に心地よく作用していたことを思い起こさせる花言葉ですね。かんきつ類が持つ爽やかさやみずみずしさも「健康的」なイメージに拍車をかけているのかもしれません。
今年の冬は、お風呂もよし、食べてもよしの柚子の花言葉「健康美」にあやかって、入浴や食事という日々のことから健康に気を配ってみませんか。風邪なんて吹き飛んでしまうかも? |
|
|
2007年11月 |
実りの季節のよいかおり
簡単に剥いて食べられる柑橘類は手頃なデザートの代表格。その中でもグレープフルーツはそのまま食するだけでなく、ジュースにしたりカクテルに使ったりと、さまざまな用途で使われる身近な果物です。
さて、太陽の恵みという言葉がぴったりのグレープフルーツ、真夏の空のもとでたわわに実っている風景を想像してしまいますが、実は収穫期は秋の終わりから春先までの寒い時期が一般的。夏のイメージが強いのは、主要産地がカリフォルニアであることも影響しているかもしれませんね。
とすると、今、店頭を賑わせているのは、新米ならぬ新グレープフルーツかも?今年は少し趣向を変えてシャーベットにしたり、サラダに使ったり、温かい部屋で美味しく召し上がってみてはいかがでしょう。 |
|
|
2007年10月 |
秋の一日、気分は芸術家
芸術の秋、美術館ではさまざまな展示が行われ、海外の絵画や彫刻など普段あまりお目にかかれない名作にも出逢える絶好のチャンスです。
さて、見学も楽しいですが、今年は少し頑張って自分の作品にトライしてみてはいかがでしょう?
最近「大人の塗り絵」がブームになりましたが、たとえば植物デッサンや色鉛筆画、簡単な粘土細工など、初心者向けのキットが手頃な価格で出回っているのも、嬉しい限りです。教室に通ってもよし、自己流を通してもよし、学生時代の美術の時間を思い出しながら、ちょっと芸術家気分にひたってみては?
絵の具の匂いや紙の手触りなどを通して、学生時代の美術室の光景がよみがえってきたり、少し感傷的な秋の一日も悪くないかもしれませんね。 |
|
|
2007年9月 |
ハーブはお庭の癒し系
ガーデニングの本場といえばイギリス。家の庭はもちろん、街なかの小さな植え込みやハンギングバスケットなどもよく手入れされ、人々の花に対する愛情の細やかさが伝わってきます。イギリスでの園芸や庭造りは産業革命成功後、世界中から珍しい花々を集めたことが、現在のガーデニングの原型となったとも言われています。華やかな観賞用の花々の間に、奥ゆかしくハーブの類が植えてあることもあります。ハーブは観賞用の花や野菜類とは区別され、薬用やスパイスとして使われる草植物をさすことが一般的です。
一見すると地味なイメージのハーブ類ですが、その可憐な姿は逆に庭や鉢植えのちょっとしたアクセントにもなり、重宝されています。
食用やスパイス用のものであれば、ちょっと庭でひと摘み、という具合に料理に利用できますから見る、食べる、一石二鳥の楽しみ方ができますね。 |
|
|
2007年8月 |
オレンジティーで大人の休日
バカンス地のプールサイドでゆったりと読書やお昼寝。ちょっと憧れる大人の夏の過ごし方ですが、こんなシーンにぴったりな飲み物はミントを浮かべた冷たいオレンジティー。オレンジを添えるほか、紅茶とオレンジジュースをミックスしたものもあり、口当たりが爽やかです。さて紅茶のパッケージに「オレンジ・ペコー」という文字を見たことはありませんか?これは茶葉の部位やサイズを現しています。「オレンジ」という言葉が使われているのには「茶葉の色がオレンジ色だから」「香りが似ているから」など諸説ありますが、オレンジ味というわけではないので、買うときには注意してくださいね。
南の島のバカンスはちょっと無理でも、夏の休日、丁寧に入れたオレンジティーを片手に風の通る窓辺で読書などを気取ってみてはいかがでしょう。 |
|
|
2007年7月 |
僕の夏を捕まえた!
夏休みの自由研究といえば「昆虫採集」。蝉やカナブンといった身近なものから、大きなカブトムシやクワガタなどが並ぶ立派なものまで様々ですが、「虫を採る」ことそのものが子供たちの好奇心と冒険心を満たす、夏休みの楽しみの一つなのでしょう。
もちろん、蝶の標本に代表されるように、大人の世界でも昆虫採集は一つの文化。貴重な種を集めるとなると費用もかかることから、ヨーロッパでは貴族の趣味ともされています。アマチュアに限らずその道のプロも存在し、捕虫網や三角ケースといった、誰でも一度は耳にしたことのある道具類にも、大人向けの高価なものが存在します。
高価な道具はなくても今年の夏は童心に帰って、身近な草むら探検でもいかが?新しい発見があるかもしれません。 |
|
|
2007年6月 |
初夏の緑を胸いっぱいに
若葉が美しい季節、遠くまで出かけなくても近所の公園や遊歩道の木陰を歩くだけで、すがすがしい気分になりますね。まさしく森林浴気分。さてこの「森林浴」という言葉は、1982年に林野庁などによって提唱されたもの。使われるようになってもう四半世紀になります。樹木が発散するフィトンチッドと呼ばれる揮発物質の効果が森林浴の心地よさに関係しているともいわれています。でもそれだけでなく、木の香りのリラックス感、木陰のさわやかな空気、木の葉のざわめきや、きらきらと輝く木漏れ日など、さまざまな条件が組み合わさって、森林浴の効果が生まれるのでしょう。林野庁などが制定した「森林浴の森日本100選」もありますので、参考にハイキングプランをたててみてはいかが? |
|
|
2007年5月 |
お庭は美しさの競演
5月は色とりどりの花の競演。庭仕事が楽しい時期ですね。バラの花の華麗さ、豪華さはその中でも女王格でしょう。古来ヨーロッパでは「ボッティチェルリのビーナス像」にも描かれるなど美の象徴として扱われ、マリーアントワネットなど歴史上の人物にも愛された高貴な花です。最近では品種改良も進み、1年を通してバラを楽しむこともできるようになりましたが、「オールドローズ」と呼ばれる原種の良さを生かしたもの、「モダンローズ」と呼ばれる華やかさを増したものがあり、それぞれにファンがいるようです。またその形容も立木はもちろん、蔓バラや、最近では「ミニバラ」などもプレゼントに人気です。 |
|
|
2007年4月 |
よい香りは春風にのって
春真っ盛りのこの季節、道を歩いていると、ふとよい香りがすることがありませんか?
香料で有名なジャスミンですが、お庭で栽培するのに適したお花としても広く愛されているのです。小さくて可憐な花の姿からは少しアンバランスに感じられるほどの芳香は、古くから香料に使われるほど、甘く、魅力的です。一説にはクレオパトラも愛した香りだとか。ジャスミンと一言でいっても、マダガスカル・ジャスミン、カロライナ・ジャスミン、ハゴロモ・ジャスミンのように沢山の種類があり、それぞれ属する「科」が違うのもジャスミンの特長。つまり「似て非なるもの」なのですが、それぞれの花の色形や香りによって楽しみ方も変えられます。花屋さんの店頭にも手頃な鉢物が出回っています。窓からのさわやかな春風に、ジャスミンの香りを乗せてみるのも悪くないかもしれません。 |
|
|
2007年3月 |
春のお山は晴れ着のごとく
暖冬の今年、桜の開花も早まるのでしょうか?桜前線の北上とともに、各地域で一斉に開花するソメイヨシノに対して、種類によって開花時期が異なるのが山桜。
ですからお隣同士の木でも開花していたり、していなかったり。そして、花と葉が同時に開くのも多くの山桜の特長です。
また、その葉の色や花の色がバリエーションに富んでいるのも、山桜を楽しむ醍醐味。可憐な白い花から、くっきりと濃い目のピンクの花まで見事な濃淡を見せます。そして葉のほうも、赤みがかったものから、透き通るような若草色とさまざま。この組み合わせの妙味が見る人を楽しませるのでしょう。秋の紅葉が錦に喩えられるなら、春のヤマザクラの様子は、さながら美しい淡い色の友禅染めのようです。 |
|
|
2007年2月 |
雪のかわいいおくりもの
ほんの少しの雪でも作れる、ミルクのように真っ白なかわいい雪ウサギ。日本の在来種のなかにも、その名もずばり「ユキウサギ」(学名Lepus timidus)がいます。夏毛は灰褐色ですが、冬は見事に真っ白な毛になります。
猪や熊のように獰猛でもなく、それほど大きなイタズラをすることもないせいか、お伽話でも他の動物をやりこめる「頭がいい皮肉屋」のような役割が多いようです。カチカチ山やウサギとカメ、因幡の白ウサギもそうですね。唱歌「ふるさと」の歌詞にも登場するウサギは、私たちにもっとも身近で馴染みの深い野生動物なのかもしれません。
それでも昨今ではなかなか野生種を目にすることはできませんが、せめて雪が降った日は、 かわいい雪ウサギを楽しんでみてはいかがでしょう。 |
|
|
2007年1月 |
1年のはじまり、はじまり
日暮れを「たそがれどき」というのに対して、明け方を「かわたれどき」と呼ぶことがあります。これを漢字で書いてみると「誰ぞ彼」と「彼は誰」。
両方とも、薄明かりの中、その向こうに見える人影が誰だかはっきり見えない状態を表しているのですが、ちょっとした言葉の使い分けで、朝と夕の光、明るさの違いを表現している日本語独特の美しい言い回しですね。物事の黎明期を指すとき、例えば「江戸文化のかわたれ期」のような使い方をすることもあります。1月はいわば一年の「かわたれ期」。まだ、先は見えにくいけれど、これからどんどん輪郭がはっきりしていく、肝心かなめの始まりの時期。元旦にこだわらなくても、ちょっと早起きして、空気が澄んだ冬の夜明けの美しさを堪能してみませんか?
すーっと冷たい空気とともに、新鮮な気持ちで、1年のスタートを切れそうです。 |
|
| 2006年12月 |
大きな屋根の下のぬくもり
岐阜県白川郷の合掌造り集落は、世界遺産にも登録された日本が誇る建造物群。
手のひらを合わせたときのような屋根の形をしていることが「合掌造り」という名前の由来ともいわれています。茅葺の急傾斜の屋根が特長ですが、これも豪雪地帯ならではの先人の工夫。この大きな屋根の下の広い空間を利用して、養蚕業も盛んに行われていました。
現在でも、茅葺屋根の葺き替えは30〜40年に一度は行われており、「結」(ゆい)と呼ばれる地域の共同体が、お互いに助け合って作業します。
建物だけでなく、民俗習慣や用水路などささやかな景色の一部にも、日本独自の文化が残された里は、もう間もなく深い雪に覆われることでしょう。
家そのものが持つ風格は、どこか頼りになる長老のような威厳さえ感じさせ、私たちが忘れかけていた、家族が集う「家」としての安心感を与えてくれています。 |
|
| 2006年11月 |
誰のほっぺに似てるかな?
大小さまざまな種類のりんごが果物屋さんの店頭を飾る季節になりました。
海外から目新しいフルーツが輸入される昨今でも、りんご独特の鮮やかな赤い色と甘い香りが広がると、華やかな気分になるとともに、冬の到来が間近であることを知らされます。歌の主人公になったり、映画やドラマでもりんごを剥くシーンがよく登場します。私たちにとってりんごは、いつも日常のどこかにある、身近な果物の象徴なのでしょう。
でも、実は国内生産量だけで見ると、日本は、中国やアメリカ、ヨーロッパ諸国の数10分の1以下なのです。他国では焼きりんご、アップルパイ、ジャムなど加工して食されることも多いのに比べ、日本では「そのまま食べるのが一番!」なのも影響しているのかもしれません。ナイフで皮を剥くというひと手間が、ゆったりとした時間を作り出してくれる果物でもあります。秋の窓辺でりんごを片手に、優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。 |
|
| 2006年9月 |
おいしい香りに誘われて
実りの秋がやってきました。おいしい食材が食卓を彩ります。
山の幸なら、松茸を筆頭にきのこ類や栗や柿、そして海の幸ではなんといっても文字通り秋刀魚が定番でしょう。脂の乗った身はもちろん、内臓も食べられるのがこの魚の特長。魚好きにはそのほろ苦いところが一番おいしいとか。
そしてさらに口当たりをさっぱりとしてくれる名脇役が、大根おろしとカボスのコンビ。
カボスは香母酢とも書き、ゆずやスダチと同じ「酢みかん」の仲間ですが、江戸時代になってから大分県で作られ、広く知られ始めたのは戦後といわれています。原産地の臼杵地方には、樹齢200年ともいわれる古木があるとか。主張しすぎず、でもきゅっと主役を引き立てる名脇役ぶりが、その味や香りとともに日本人好みなのかもしれません。 |
|
| 2006年8月 |
夏の思い出
さあ、いよいよ夏本番!海へ行かなきゃ夏が来ない、という方もいるようです。
子供の頃から海水浴の思い出といえば、貸しボートやスイカ割り、海の家で食べたラーメンや焼きそばの味も忘れられませんね。
バスや電車を降りると、海岸線が近づくにつれて漂ってくる潮の香りに、待ちきれなくなって、なぜだか駆け出してしまうのは、大人も子供も同じ。
大昔は宗教的に身体を清める意味合いや、武芸の一部とされた海水浴が、わが国でも一般的なレジャーとして根ざしたのは明治になってから。わずか百数十年の歴史ですが、蒸し暑い夏を抱えた日本には、ぴったりの手軽なレジャーですね。 |
|
| 2006年7月 |
紫色のじゅうたん
ラベンダーといえば、その紫色のじゅうたんの美しい光景とともにやさしい香りが浮かんできますね。
リラックスや鎮静効果があるとも言われている香りのほうが有名ですが、花のほうは小さな紫の花が集まった可憐な姿。
お花畑で群生していなければ、つい見逃してしまいそうなかわいらしさです。
その奥ゆかしさゆえに、人々を癒すやさしい香りが生まれるのかもしれません。
そして蝶や蜂といった愛らしい昆虫たちがその蜜を好物にしているのも、この花のやさしさを象徴しているように感じられます。
ちなみにラベンダー畑は北海道のイメージですが、本州にもたくさんのラベンダー農場があり、6月から7月、8月にかけてが花見頃と言われています。 |
|
| 2006年6月 |
藍を集めたトンネル
「雨に濡れてしっとりと美しい紫陽花の季節になりました。古くは万葉集にその名前が出てくるほど、日本人にとって馴染みの深い花です。もともとは日本を含めた東アジア一帯が原産と言われていますが、今日ではガーデニングの本家イギリスをはじめとし、欧米諸国でもポピュラーな庭花となっています。ちなみに、英語名はHydrangea。ギリシア神話に登場するヒドラという怪獣の、体から頭が沢山でているその姿に似ているから、というのが一般説です。集(あず)、真(さ)、藍(あい)(藍色を集めた)から転じたと言われる日本名と比べるとちょっと紫陽花がかわいそうな気もしますね。 |
|
| 2006年5月 |
五月の空色と菖蒲
「いずれアヤメか杜若(かきつばた)」。
よく似た花で区別がつきにくいことから、優劣がつけ難いときや、美しい女性が揃ったときなどによく使われる言葉です。
アヤメ、菖蒲、杜若、確かにそっくりで、よほど知識がないと見分けがつきませんが、確かに3つは違う花。
3つの花の一番大きな違いは、菖蒲は水辺に、杜若は水中に群生し、アヤメは水とは関係のない乾地に育ちます。
水辺の菖蒲と池に泳ぐ真鯉は五月晴れの空に映え、端午の節句にぴったりの景色です。 |
|
| 2006年5月 |
若葉まぶしい夏は来ぬ
八十八夜は立春から数えて88日目、5月2日頃にあたります。最近では歌の歌詞の一部くらいしか馴染みがないかもしれませんが、昔から農家にとって八十八夜は大きな意味がありました。
農作物の大きな敵は「霜」。気候が安定し、遅霜の心配もなくなるのがちょうど八十八夜の頃にあたるのです。
きっとそんな「ほっと」する心もちも影響しているのでしょうか、八十八夜は春から夏へと季節が変わる縁起の良い日とされており、この日に摘み取った新茶を、不老長寿の縁起物とする地方もあるようです。
新緑が目にまぶしい茶畑は、日本の初夏を象徴するさわやかな光景です。 |
|
| 2006年4月 |
春のじゅうたん
春たけなわ。待ちわびたようにあちらこちらから花の便りが聞こえてきます。菜の花、ラベンダー、チューリップ・・・いっせいに咲き誇る花々。一般的に花を栽培している畑をお花畑と呼んでいますが、お花畑にはもう一つの意味があります。それは「高山植物がいっせいに開花し群生する場所」ということです。日照時間や土の状態、湿度など、その花にもっとも適した場所を、まるで正確なデータに基づいているかのように選び、花を咲かせるから不思議です。冷夏だ暖冬だと騒いでいる人間を横目に、確実に季節をうけとめている花々には頭の下がる思いがします。さあ、どこの花を見にいきましょうか? |
|
| 2006年3月 |
春を知らせるやさしい香り
日本の古典では「花」と言えば桜をさすほど、日本人にとって馴染みの深い花。
「花のいろはうつりにけりな・・」「願わくば花の下にて・・」と、花を詠んだ歌には、桜の花の美しさやはかなさに自分の思いを例えているものが多く、その心情は現代の私たちにも通ずるものがあります。お花見風景の中で咲き乱れている姿は、確かに人の心をひきつけます。でも、山深い緑の中でそこだけふわっと薄紅色をのぞかせる桜の木や、神社や寺の境内でひそやかに咲きつつ、身近な人々に愛され続けている桜の木も魅力的です。小さな頃からあなたを見守っている、身近な桜の木にも心を向けてみませんか? |
|
| 2006年2月 |
冬景色のおくりもの
この冬は数十年ぶりという寒さに見舞われている日本列島。でも、その寒さが「ダイヤモンドダスト」というプレゼントをくれることもあります。北海道や東北地方はもとより、標高の高いスキー場でも冷え込んだ朝方などに見ることができます。
空気中の水分は本来、上昇して雲になるのですが、その前に急激に冷やされ、湿度等の条件が揃ったとき、空中に氷の結晶ができるのです。太陽の光を浴びて氷の粒がキラキラと輝き、小さなダイヤモンドをちりばめたような美しい景色は幻想的でまさしく天からの贈り物。ライトアップやイルミネーションに慣れた現代人に、自然がおりなす美しい輝きは新鮮な感動を与えてくれます。 |
|
| 2006年1月 |
こたつの上のお日様色
寒い季節の定番といえば「こたつにみかん」。こればかりは21世紀になっても変わらずに見られる、日本の原風景ですね。さて、一般的に私たちが「みかん」と呼んでいるのは「温州(うんしゅう)みかん」。温州という聞きなれない地名、「どこの地方を指すのだろう」と不思議に思われたことはありませんか?実は、中国の柑橘類の特産地、浙江省(せっこうしょう)の温州府からとったと言われています。温州府産のおいしい柑橘類にあやかったというのが定説です。「温州みかん」なんて、名前を聞いただけでなんとなくあたたかく感じられて、まさに寒い冬にぴったりの果物ですね。 |
|
| 2005年12月
(クリスマスバージョン) |
ツリーに宿る小さな幸せ
街角にそびえる大きなものから、テーブルに置けるような小さなものまで、クリスマスツリーには、そこにあるだけで心がほっと温かくなるような不思議な魅力がありますね。ヨーロッパの雪深い冬でも、葉を落とすことのない常緑樹のモミの木は、強い生命力の象徴として大切にされてきました。ツリーの飾りつけの由来はさまざまありますが、よく耳にするのはドイツの昔話という説です。モミの木には幸せを運ぶ小さな妖精が住んでおり、その妖精に留まってもらうために花や卵、ろうそくを飾ったとされています。
大切な家族や友人、恋人の幸せを思いながら、ツリーのもとで静かなクリスマスを過ごすのもいいかもしれませんね。 |
|
| 2005年12月 |
香りふんわり冬のはじまり
12月22日は冬至。1年のうちで最も昼が短く、夜が長い日です。夏至と比べると太陽が出ている時間は、なんと5時間近い差があるのです。この日を境に、また少しずつ日照時間が伸びてゆきます。古くから農耕民族であった日本人にとっては、冬至は太陽の恵みが復活する日でもあり、けじめの日でした。そのための行事やお祭りといった風習は日本各地に残っています。ゆず湯は今も家庭に残るそんな風習のひとつ。音が同じ冬至を湯治にひっかけたとも言われていますが、南瓜を食すことと同様、風邪予防にもなる昔の人の知恵ですね。 |
|
| 2005年11月 |
トンボも葉っぱも茜色
日本人は昔から、秋の色づいた葉の美しさを愛してきました。たとえば、百人一首には「紅葉」という言葉を詠みこんだ歌が幾つも存在します。そのうちの一つ、紅葉の美しさをたたえ、その景色を神にささげるとした菅原道真公の歌、「このたびは
ぬさもとりあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに」には、古来から日本人が紅葉の景色を貴重なものとし、大切にしていた様子がうかがえます。咲き誇る花とはまた違う、色づく葉独特の美しさと切なさ。身近な庭木や街路樹にも確実に秋が訪れていますね。 |
|
| 2005年10月 |
秋の夜長の月見かな
中秋の名月といえばお月見ですが、なぜ「中秋」というかご存知ですか?旧暦では、春は1月〜3月、夏4〜6月、秋7〜9月のように決めていましたので、秋の真ん中の月、つまり8月が「中秋」と呼ばれたのです。でも、現代では中秋の名月というと9月、10月のことが多いですね。これは、月の満ち欠けを基準に作られた旧暦を、太陽の周期を元にして作られた新暦に置き換えるとずれが生じるためです。今年の「中秋の名月」は9月18日、来年は10月6日とされています。 |
|