家庭で入浴する時でも、温泉に入る時のような転地効果を味わえるようにしたい。温熱効果や湯に含まれる成分での効用だけでなく、温泉地を訪れた時のような特別な気持ちにさせることが、入浴剤では大切なのである。この転地効果をもたらすためには、色と同様に心地よい香りも欠かせない。
かつて、無色でにおいのない入浴剤をつくったこともあったが、さっぱり売れなかった。それはうなずけることである。自宅の浴槽の湯に入浴剤を入れる時のことを思い浮かべてみればよい。目に優しい色と同時に、さわやかで心が落ち着く香りが浴室に広がった瞬間、一日の疲れを癒すことができる期待が広がるのである。
では心地よい香りとは何か。それは記憶に残る香りであり、その香りにはインパクトがなければいけない。インパクトがなければその香りのリピーターにならないのである。香りにインパクトをもたらす条件は、適度な強さ、嗜好の度合い、くせになることなどがある。この条件をブレンドするのである。 |