※文中に出てくる社名、団体名などは当サイトに初版で連載いたしました2009年10月から2010年3月現在のものです。
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※「美作湯原」は「日本の名湯」の商品名で使用されている名称です。
温泉地の正式名称は「湯原温泉郷」です。
五感で温泉を受け止める
「日本の名湯」には、これまで中国地方の温泉が含まれていなかった。中国地方での温泉探しは数年続いていたが、その中でも美作湯原は、事前情報で成分的には商品化の基準をクリアできるという目星がついていた。温泉探索はその検証と「五感で温泉を受け止める」ことが主な目的となった。
西の横綱
美作湯原は露天風呂番付の西の横綱と言われている。その開放感ある明るいイメージを入浴剤でどう再現するのか。それが美作湯原を商品化する上での大きなテーマだった。現場100回という言葉があるが、
「うちの会社の行動規範もまず現場から。実際に行ってみると、広くて明るいイメージ、そして豊富な湯量。そのおおらかさからくるインパクトが強かったですね。」(髙木)
「美作湯原は、シックで格式高いイメージと開放的な明るいイメージの2面があって、どちらをとるか迷いました。結果的には、夏でも少しひんやりとしているような澄んだ明るさを採用しました。」(杉浦)
「作ってはつかり、作ってはつかり」を30回以上も繰り返した
杉浦の「澄んだ明るさ」という表現。その理由は、何より開発チームを感動させた湯の透明感にあった。透明度が高く、清流のような美しい湯。だが入浴剤として商品化するのなら、その透明感を「色」で表現しなくてはならない。
「日本の名湯」シリーズ全般に言えることは、湯の成分はもちろん、
「その温泉地のすべて、湯色もそうですが、まわりの山や海などの自然、町並みの雰囲気や情緒を入浴剤として表現します。」(髙木)
ということ。だからこだわればこだわるほど、
「専門的な話なんですが、香りが成分に負けてしまって、香り立ちが悪くなってしまうこともある。温泉を再現する要素が多いほどトライアンドエラーの繰り返しです。」(杉浦)
二人の言葉を借りれば、「作ってはつかり、作ってはつかり」を30回以上も繰り返したのちに、最終的な「美作湯原」の商品が決定したのである。

『キレイ』なものができた
美作湯原の湯は無色透明だし強い香りもない。だが杉浦、髙木ら開発担当者は現地全体のイメージから「実り豊かな岡山県、果物のみずみずしい香り、それとマッチするような透明感のある明るいグリーンの湯の色」を導きだしたのだった。
「シンプルな表現だけど、『日本の名湯 美作湯原』は湯も香りも『キレイ』なものができたと思っています。」(杉浦)
(第4話へ続く)
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